みんなの想い
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みんなの想い
ノイハウス萌菜 – 広報担当
私はロンドンで育ちましたが、2016年に初めて日本に住んでみることを決意して、東京に引っ越してきました。コミュニケーション戦略・PRのコンサル会社に勤めて、わからないことだらけで、学ぶことは多い濃い数ヶ月が続きました。しかし、そのような勉強になる日々とともに、日本オフィスは人がまだ少ないことから夜までの残業はほぼ毎日でした。
私の中には、「キャリア」という言葉で連想するものがいくつかありました。オフィス環境でに決まった時間に出社して、大変なことややりたくないこともあるけど続ければ上のポジションに上がれる。仕事は仕事だからいつもワクワクするとか、全てに対してパッションを持てたりしなくても普通だと思っていました。好きなことを仕事にしている人を見ると、何かしら私はそうしたくないという言い訳を自分にしていました。好きなことを仕事にすると、そのことがプレッシャーに感じちゃうから、などと理由をつけていました。
環境に対する思いが強くなったのは東京に住んでから。
一人暮らしをする中で、いままでの里帰りの際にはただコンビニなどが便利で買い物も楽しい日本が、新しいレンズから見ると、すごく無駄や使い捨てが多い国に見えてきたからです。自分の生活だけであれば少しづつ変えることができたとしても、環境に優しい選択肢も少ないと感じました。でも、友達に話してみると「日本は使い捨てプラスチックの利用多いよねー」などと共感してくれる人がほとんど。需要がないわけではないのに、それを私がどう企業やお店などに示せるのか?
あるオーガニックカフェで食事をした時、店内で飲むお水が全て使い捨てプラスチックで提供されました。どうか再利用可能なコップなどに変えてもらえないか連絡したところ、幸い返事をいただき、変えて見るという回答がもらえました。しかし、向こうにとって私はただ一人の消費者。もっと多くの人の声であると見せたい。
そこで、まずは形だけでもと思い、のーぷら No Plastic Japanを立ち上げました。
すると、インスタグラムでのコミュニティーがどんどん増え、2年経った今では、若い世代は特に、環境に配慮しているビジネスやサービスを優先することが見えてきました。今では「のーぷら No Plastic Japan」として、<使い捨て>を考え直すことについて発信するとともに、再利用可能なステンレスストローをきっかけに環境に配慮したライフスタイルを提案しています。企業とのワークショップやコラボレーション、オンラインでのストローの販売、アドバイザーとしてプロジェクトに参加したり、色々な形で活動しています。
のーぷら No Plastic Japanは、日々のオフィスでの仕事以外で貢献したい思いから始めたこともあります。そこから広がった人間関係、まずはオンラインであったものがオフラインで実際会う人も増え、どんどん趣味からライフスタイルに変わっていました。
環境問題やエコなライフスタイルなどをテーマに情報発信している中、今のnueのメンバーに出会いました。まずは社長の梅田さんと繋がり、初めはストローをファーマーズマーケットの出店で販売させていただいたことがきっかけでした。そのマーケットでお話の中で、「量り売りのモデルショップを開きたいんだけど…」という話になり、すぐに立候補!そしてその2か月後には nue by Totoyaのトライアル期間がスタート。
今まで、学び行動を続けていたからチャンスがあればすぐに動けた自分がいたと思います。同じタイミングで、会社にお願いして勤務を週5から週4に変えてもらいました。のーぷら No Plastic Japan、nue by Totoyaなど… もっとこっちに時間を費やしたい思いが込み上げてきて、ドキドキしながら上司に頼んだところ、承認がおりました。好きなことをすることでキャリアを積むことができるかも、と初めて思えました。
それから9ヶ月が経った今、産休に入っていますが、のーぷら No Plastic Japanやnue by Totoyaは変わらず続けています。好きなことを仕事にもする事でワークライフバランスを追求する必要も無くなりました。
ワークがワークという認識がなくなってきたからです。全てがアラインして、自分のライフの一部になったからです。
素晴らしい仲間に囲まれて、nue by Totoyaのような環境問題に直接貢献できるプロジェクトを進める事に毎日やりがいを感じられます。少しづつではありましたが、一歩づつ自分の信じる道を歩んだ事で、自分が求めていたライフスタイルに確実に近づいている自分がいます。
2020年6月 ノイハウス萌菜
堀 真理子
私は昨年まで、ドイツで会社員をしていました。再生可能エネルギー関係のお仕事をしていたので、「昔から環境意識が高かったんですね〜」と言われることが多いのですが、本当はそうでもなかったんです。自分の仕事を誇りに思ってはいましたが、当時の私のライフスタイルは、とても「環境意識の高い人」のそれとは言い難いものでした。ストレスを買い物で解消する癖があり、自分の消費行動が環境に与える影響など全く考えていませんでした。
その証拠がこちら。当時の私のバスルームの写真です。シャンプー、コンディショナー、トリートメント、ボディソープ、スクラブ、洗顔料、マウスウォッシュ、カミソリ、歯磨き粉、入浴剤などなど・・・「こんなに沢山、本当に使うの??」と首を傾げてしまうほどの量の化粧品が散乱してますね。
そんな私に変わるキッカケを与えてくれたのが、2015年にベルリンにオープンした小さなゼロ・ウェイスト・ショップです。創業者はなんと若干24歳の女性!
メディアに連日取り上げられていたので興味本位で遊びに行ったところ、大きな衝撃を受けました。ゴミを出さないためのアイデアと工夫が詰まったそのお店で、自分が日々出しているゴミの量を強烈に自覚させられました。そこから半年ほどかけて、私は自他ともに認める「グリーンコンシューマー(環境に配慮した行動をする消費者)」へと生まれ変わりました。そして、日本でゼロ・ウェイスト・ショップを作りたいと強く思うようになり、手掛けていたプロジェクトが一段落したことを機に、退職と帰国を決意しました。
ゼロ・ウェイスト・ショップはただの量り売り店ではありません。人の心を動かし、時には人の生き方まで変えてしまう、大きな力のあるお店です。
日本各地に、個性と魅力にあふれたゼロ・ウェイスト・ショップが多数誕生する未来を待ち遠しく思っています。
2020年6月 堀真理子
坂井礼子 – 総務担当
環境問題や社会問題に興味があるというと「意識高いね〜」って敬遠されないかな?
長い間ずっとモヤモヤを抱えていました。大学生の頃からざっと20年 笑
仕事や育児に追われる日々を言い訳にして、スケジュールをいっぱい入れて忙しくして考えないようにして、気にしながら自分に偽って気づかないフリをしてきました。
面倒臭い人って思われたくない、変わっていると思われたくない、うざいって言われたらどうしよう。自分で自分の在り方に蓋をしてきました。
そんな私に「きっかけ」をくれたのが、ドイツ在住の環境活動家でした。気候変動が深刻で、今のままを続けていると子どもたちに「将来」を残せないと知って、ようやくモヤモヤが吹っ切れました。限られたリミットに間に合わせるためには行動するしかないと。
50年に1度の大雨の頻発
全国各地で起こる洪水・災害
人種差別による暴行
幼いわが子への虐待
コロナウイルス感染
無力感に苛まれるニュースばかり。
自分には関係ない。自分じゃなくてよかった。本当にそれでいいのかな?と思い始めました。
でも、地球で起きている全部のことは繋がっていて、ぜんぶ「自分」がしてきた一つ一つの選択の結果。それを知って希望が湧きました。だってそれなら、「自分」がする一つ一つの選択を変えれば未来が変わるということだから。
思い切って長く続けていた仕事を辞めて、直感と勢いで叩いた扉がnue by totoyaでした。
nueを通じて知り合った人たちは皆、同じ未来を見ていました。
サスティナブルな暮らし
豊かさの価値観のシフト
環境に配慮した経済活動
一人でモヤモヤしていた時期がウソみたいでした。同じ意識を持った人たちとの繋がりは、こんなにも心を強くするものなのかと驚きました。スタッフ同士のコミュニケーションやお客様との会話の中、取引先のインスタなどからサスティナブルなアイデアを共有したり、自分の生活に取り入れて取り入れてみたり。実際、ライフスタイルが随分変わりました。
自ら閉じていた蓋を開けて思いを発信してみると、「実は私ね、」と思わぬ同調者に出会ったり、「インスタ気になってるんだけど」と興味を持ってもらったり、面白いくらいにどんどん拡がって繋がって満たされます。
思い切って行動して本当によかった!今、心の底からそう思っています。
子どもたちが自由に将来を思い描ける未来を残すための「今」の暮らし。
でも、自分の暮らしを馴染ませるだけでは生活は成り立ちません。心地よい暮らしに経済活動という軸を掛け合わせた時、「ゼロウェイストショップの開業」は数あるサスティナブルビジネスの中でも、個人として、または同じ意識を持った縁者や友人と共同して、取り組みやすい選択肢の一つです。
量り売りのお店を開業するということは、小売業ビジネスを開始するというだけにとどまりません。自分が提案したいライフスタイルの発信基地となります。家族、友達、地域の方々に「自分」の在り方を見てもらって、共感してもらえる場所づくりでもあります。
皆さんのオリジナリティあふれるゼロウェイストショップが各地で芽吹き、そのお店を中心としたサスティナブルなコミュニティが水紋のように広がって日本全国を覆い尽くしたなら・・想像すると、明るい未来にワクワクします。
2020年6月 坂井礼子